ニャヌュパ・ガイモ・ガイモ

ンドペソド・ンゴイ・ンゴイ

stairway to heaven


俺も昇天ペガサスMix盛りしたい


ホルモン屋に行きましたところ、知り合いに声を掛けられ、さらにその知り合いの知り合いの人に酒をおごってもらって、なんかそれが広告屋の社長さんで、しかも在日何世かの人で、マンギョンボン号三回くらい乗ったことあるとか言ってて超ウケました。アニョハセヨ。土曜日なのに朝からブログを書いています。どうも中嶋です。

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結局ホルモン屋では5人くらいで飲むことになりました。しかもその5人衆が男ばかりだったので、会話はそこそこ下品な方向に。焼酎で喉を焼きつけて声を枯らしながら話し続けていると、フワフワとした気分になり、多幸感と万能感でなんでも出来る気になりました。
当然、男連中だけで話し続けていると会話のテーマは夜の街に飛び火します。僕は元々夜の街にはそれほど興味がなく、ネーちゃんのいる飲み屋で金を使うくらいなら、その分本を買いたい人間だったんですが、その日の僕がトランス状態になっていたのと、『広告屋の奢りがバックについているならば錦三の女豹など恐るるに足りぬ!』という自信(a.k.a.威を借るキツネ)を背景に、ホルモン屋での会計の15分後、僕たちは錦三丁目に降り立ちました。グッバイキャバクラバージン。今夜俺は夜の男になる。

錦三の東端でタクシーを降りると、すぐにキャッチの黒服がたくさん群がってきました。僕たち5人衆の中には、ゲイバーの店員(自身はノンケであるけれども)だった人がいて、さすが夜の街に慣れているだけあり、硬軟使い分けてキャッチの誘いを受けたり流したりしていました。そんなこんなで彼にさっさと店を決めてもらい、僕らは雑居ビルの三階にある、とあるキャバレークラブに足を踏み入れることになりました。こんにちは夢の世界。すべてのチルドレンにおめでとう。

エレベーターを降りると、きらきらとミラーボールの回るフロアーに沢山のネーちゃんとボーイが忙しく歩き回っているのが目に入りました。L字型に備えられたソファに案内されると、僕ら一人一人に対し、一人ずつキャバ嬢がマッチアップされました。すごいぜ。まるで将軍様だぜ。
僕の隣に座ったのは『ゆま』ちゃんという、源氏名丸出しの名前で、とても気さくで可愛い女の子でした。なにが面白いってその会話。何言っても大体『スゴ〜イ!』か『マジで!?』と返ってきます。何これ。bot?それでもその相槌のタイミングと抑揚が素晴らしくて、合コンでこんな子きたら絶対惚れてまうやろと思いました。

楽しくお喋りしていると、嬢の飲み物がないことに気付きました。せっかくなので(意訳:奢りなので)何か注文しましょうか、と申し出て嬢にメニュー表を出してもらったら『1drink 2000円』とか書いてあって、ちょっと素で『腐ってやがる……早すぎたんだ……』の顔になりました。凄いね。俺の2週間分の食費だよ。それでも飲んでもらうよね。飲んでもらわなきゃカッコつかないですし。多分そういうものなんだと思います。

恐ろしかったのがその後の会話。少しずつ会話が弾んで、自分の話だけじゃなくて嬢の話を開拓していると、どうやら彼女は近場の(というか僕の母校のお隣の、っていうか南山)大学に通っているらしい。ワーオ。ご近所さん。その上、『もうそろそろキャバ止めようかな〜って思ってるんだよね〜夜の仕事辛いんだよ〜』と言い出すではありませんか。その場ではそうかー残念だねーじゃあまた来ても会えないねーと返したんですが、その後の流れで嬢と携帯の番号を交換することに。「あれれ、もう仕事止めるんでしょ?なら番号交換しても意味ないよね。もしかして俺好感持たれてる感じですか!?」と思いながらちょっとガラにもなくドキドキしちゃったりして、男5人衆と別れて泥酔状態で帰宅した後もちょっぴりヘヴン状態でした。連絡とってまた店に行こうかなとかも思いました。そしたら淫夢を見たよね。
彼女たちは多分こういう『もしかしたら感』を演出するのが凄く上手い。酒が抜けた今冷静に考えると、その日僕は一日中農作業をして汗が乾いて張りついていたし、雨に濡れて土臭い匂いが混じっていたはずなので若いネーちゃんに惚れられる要素は毫もなかったはず。危うく嬢の策略にまんまと引っ掛かるところでした。危ねえ。俺がモテるハズがない。

こうして僕の初めてのキャバレークラブ体験は終わったんですが、やはり夜の仕事に対する抵抗が以前よりも小さくなっている自分に気が付きます。こうやって少しずつ慣れていき、僕は性風俗に手を出し始めるようになるんだろうか。ゲートウェイドラッグのようだ。イケメンだった高校の同級生が風俗狂いになってたのを、少し、思い出しました。こんにちは未来。