ニャヌュパ・ガイモ・ガイモ

ンドペソド・ンゴイ・ンゴイ

持たざるもの(THE MEAGER)


家畜に神はいないッ!!


どうやら僕には過食の癖があるらしく、仕事が忙しかったり合コンした女の子をメシに誘って断られたり、何かがあったせいで気持ちを切り替えたくなったら、すぐに食べ過ぎてしまいます。昨日も残業帰りにマクドナルドで晩を済ませた後、なんだか物足りなくなってすき家にハシゴして高菜明太マヨ牛丼を食べて、吐きそうになりながら、夜の西尾張をバイクで駆けました。そして僕はまた太る。

先日、職場の研修会が数日間に渡り行われ、その最終日に飲み会がありました。会場には、普段なかなか顔を合わせることのない同期が大勢いたり、なかなかどころか初めて拝見する顔もちらほら。幹事の計らいで配席がクジで決定したんですが、僕はイケメンの同期とともに数人の女の子と同じテーブルを囲むことになりました。
そのイケメンの同期は舘ひろしの若い頃のような顔立ちを備えており、背が高く、落ち着いていながらもそのくせ笑顔がカワイイみたいな、数え役満みたいなキャラクターで、彼は終始女の子とお話をしていました。ただただ、淡々と。
反面、チョンボみたいな人生を歩んできた僕は、その場ではずっと、ピエロのような行動をしていた気がします。『とりあえず?出逢った女の子に彼氏いるかどうか聞くのは礼儀っしょ?ね?わかる?』と、他の同期に絡んでいたんですが、何故だろう、途中から涙みたいなのが溢れ出しそうになって、ただ『女の子と何気ない会話が出来る』というそれだけのスキルを、どうして自分は持ち合わせていないのか、ただただ普通の会話を、好きな食べ物とか、好きなどうぶつとか、sexy zoneには明らかな不細工が少なくとも一人いるよねとか、そんなことを話すのが、どうして僕には出来ないのだろうと嘆きました。

しかしながらなんとかそこそこに会話(というか一方的に自分がつばきを飛ばし、相手に相槌を打たせる儀式)をこなし、ノリ一発で数人の女の子と携帯のアドレスを交換しました。しかし、こういう場所でのアドレス交換は、大体の場合、それこそ儀式的なもので、後日改めて連絡を取り合うなんてことは滅多に無かったりします。
ところがどっこい、それなりに満足して飲み会が終わり、数日後。連日の作業と事務仕事に追われクタクタになりながら帰宅すると、なんと飲み会で知り合った女の子からメールがきているではありませんか!きたか!ついにきたかモテキ!おい!


『お疲れ様です☆ちょっと頼みごとがあるんですが……。
飲み会で同席してたイケメン君のアドレスとか知ってるかなぁ?』


……。


店長!高菜明太マヨ牛丼!大盛りで!