結婚以来、エロサイトを巡回する時間がなく本当にエロサイトを見ることが少なくなって、今は本当にエロサイトを見ないし興味もないし見ようとも思わないんだけど、最近故あってエロサイトを見る機会があった。
近頃のアダルトサイトやストレージサイトには“CAPTCHA”というシステムが備えられている。
“CAPTCHA”とは、文字や数式が描かれた画像を利用した、【人】と【人でない者】を区別するシステムである。コンピュータは上の画像に描かれているような歪んだ文字を認識できない。そこで、画像に描かれた文字(上の画像の場合「HTKEHS」)を入力させ、人とコンピュータを区別する。サーバへの負荷を軽減するためにソフトを使った自動ダウンロードやスパムを弾くシステムである。無論、コンピュータの側も黙っておらず、少々歪んだ文字くらいなら最近は自動で解読してしまうので、CAPTCHAの方もどんどん巧妙になっている。すさまじいノイズやふにゃふにゃの文字、ちょっと難しい数式が登場するので、ちょっとイヤラシイ動画をちょっとダウンロードするだけでも一苦労である。しかし、【人】と【人でない者】を区別する仕組み、というのは少し面白いと思った。
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そんな事情もあってCAPTCHAのことを調べていたら、こんな記事を見つけた。
ニカラグア手話とはニカラグアの聾唖の子供達の間で発展した手話による言語である。このニカラグア手話はかなり特殊な環境下で発生した言語で、詳細はリンク先を読んでもらうとして、既存の言語が無い状況に集められた聾唖の子供達が独自に言葉を「発明」していったというところがとても面白い。さらに面白いことに、このニカラグア手話が使われたコミュニティにおいては、年長者よりも年少者の方が複雑な表現をするようで、手話が継承され、さらに進化していることが示されている。
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こういった記事をいくつか読むうちに少し興味が出てきたので、ちょっとだけ本を読んだ。
ヒトはいかにしてことばを獲得したか (認知科学のフロンティア)
- 作者: 正高信男,辻幸夫
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 2011/07/01
- メディア: 単行本
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説明が少ない部分もあって入門書とするには難しいし、専門書としては掘り下げが少ないような気もしたけど、それでも興味深い内容がたくさんあった。特に、手話を母語とする人の脳の動きなどについての話は、上記の話と直接結びつくことはなかったけど、面白いことが多かった。しかし、人が言葉をいかにして獲得していったのか、という分野はまだまだ発展途上のようで、開拓の余地がありそうだ。解る日はくるのだろうか。
なんか他記事の切り貼りばっかだけど。