ニャヌュパ・ガイモ・ガイモ

ンドペソド・ンゴイ・ンゴイ

理子、頭をよくしてあげよう

子供が1歳になるまで沢山接した方がよく懐いてくれると聞いたので、最近子供に沢山話しかけている。
乳幼児期からの刷り込みが大切なのでは?という仮定の元、『理子ちゃんは本当にパパのことが好きだね〜?パパのことそんなに好きなんだ〜〜?』と壊れたファービーのように繰り返し話しかけているので、初めて話す言葉はきっと『パパ好き』になるのではないだろうか。もしくは『Bad name』になるはずである(子守唄にしている)。



子供に大げさに、ゆっくり、声高に、抑揚をつけて話しかけることを『マザリーズ』という。意識するしないに関わらず行われる、世界中で見られる現象であり、乳幼児もそれを好んで聞くようだ。
ヒトの脳にはミラーニューロンという領域がある。元々、一匹のサルが餌を積み上げる行動をするとき、そのサルを見ていた別のサルのあるニューロン群が活性化するという実験結果から端を発した研究で、他者の行動を見ると「まるでその行動を自分がしている」かのように脳が活性化することから、他者の模倣を行うためのシステムであるといえる。これが他者の表情を見たときにも他者の考えているものを感知する領域が活性化することから、情動的共感を生むことにも働くらしい。
数年前に理研が発表した記事によると、マザリーズを話すことによって母親側にも影響が現れるようで、

産後鬱にかかった母親はマザリーズを話さず、平坦な口調になることが知られています。またマザリーズを話さない状態が続くと、乳幼児へ悪影響を及ぼすことも示唆されて

いるらしい。

子どもの言語発達に合わせて親もマザリーズ(母親語)の脳内処理を変化(この内容ホンマでっかTVでも紹介されてたらしい)

面白いことに、ある種のサルでも道具の使い方を子供に教える際に"大げさに"、"ゆっくり"行うことがあるそうで、ヒトと同じくマザリーズ的な行動をしているのではないかという説もある。


そういうわけで今は大げさに、ゆっくりと、『パァパァのこぉどぉ〜〜〜、好きだでぇぇ〜〜』と話しかけてみている。少年時代の貴ノ花のように。